マイナビ農業さんで取材を受けました!(^^)

先日、マイナビ農業さんで取材を受け

記事になりました!^^

 

地元の情報誌では

何度か取材させていただきましたが

全国規模のサイトは初めてでした!

 

内容としては畑会が法人化する前の

個人の活動の時点から今までの話をまとめていただきました。

3月8日で法人として1周年。

個人としての活動をいれると2周年

 

最初はだれにも注目されずに

何度もやめようと思いましたが

(今もたまに思いますww)

日々の積み重ねが、実を結ぶことを実感します。

 

畑会2年目も応援をお願いします!

2年目は事業化に向けてさらに攻めます!

agri.mynavi.jp

都市農業ビジネスセミナー無事終了!

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去年から準備していた
都市農業ビジネスのセミナーが無事終わった!
 
石川県で30aの狭い農地で
1200万円売上、600万円の所得をだす
西田栄喜さんをお呼びして
都市農業が実は稼げるビジネスであることを
証明していくセミナーでした。 
 
勿論、メインは西田さんですが
私も2時間ほど、お話をさせていただきました。
2時間も人前で話すなんて何年振りだろ・・

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話してみると2時間でも全然足りないぐらい
話したいことが沢山あった苦笑。
 
それもそのはず、今年に入ってから
都市農業ビジネスの可能性を探るために
いろんな観点から資料を読み漁り
交流してきた農家さんの現状を振り返り
数字に変換してひたすら文書化してきました。
卒論ぐらいの量でしょうか。
 
ずっとひきこもって書いてると
孤独感がハンパなく心折れそうでしたが
内容としては、すごく確信があったので
なんとか書ききれました(汗)
 
参加者の方の声として
「ずっともやもやだった所が明確になりました」
「数字の観点からみる農業が目からウロコでした」
「都市農業の稼げる可能性を感じた」
 
のような意見をいただき
手ごたえを強く感じました!
 
後半の部は主役の西田さんのお話。
私は理論で、西田さんは実践。
そんな感じの構成でした。
 
西田さんの経験に基づくお話はとても興味深く
目の付け所やアイデアの発想が
新規就農の時から既にあって
自由な発想で挑戦されていたことに
とても感銘を受けました。  

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最後は各グループでワークショップ。
セット商品をみんなで考えました。
それぞれ積極的な意見が出て
西田さんも
「みなさん意識が高く、色んなアイデアがでますね」
と驚かれていました。

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そして最後に
とてもよい雰囲気で記念撮影も。
今回、参加者のみなさんの真剣さに救われ
とてもよいセミナーだったと思います。
 
とはいえ、稼いでもらうことが目的なので
(自分達も含め)
ぜんぜん満足することはなく
次の手を打ち続けようと思います。
 
引き続き、勉強はしつつも
これからは温かくなるので
畑でのイベント
野菜販売や商品開発の実践
各農家さんの相談など
どんどん行動していきます!
 
ほんとクタクタでしたが
またひとつ大きな前進ができたと思います。
みなさま、引き続きよろしくお願いします!^^

思考5【スモールメリットを活かす】 ~小さいからこそ有利なビジネスモデル~

いよいよセミナーが明後日となりました。

まだまだ募集中です!

西田さんのお話を聞く機会はめったにないので

ぜひお越しください。まだ空きあります!

我ながら本当にいい内容だと思っています^^

 

さて、いよいよこの長い考察も最後まで来ました。

まだ足りないですが(笑)

今回、都市農業のビジネスモデルの話を

まとめながら話していきたいと思います!

 

最後にお話をするのは

スモールメリットのお話です。

「スケール」ではなく「スモール」。

大きい故のメリットではなく

小さい故のメリットとなります。

 

突然ですが、堀江貴文氏が

優秀なビジネスモデルの4つの条件を話してました。

彼を嫌いな人もいるかもしれませんが

参考程度に聞いてください。

 

その4つの条件とは

 

1.利益率が高い

2.在庫を持たない

3.安定収入

4.初期投資が少ない

 

とのことでした。

話の流れとして、堀江氏は

IT事業のことを触れていたのですが

 

今まで提唱していた

都市農業のビジネスモデルにも

類似しています。 

 

1.利益率が高い

農作物の直販だと利益率6~7割。

製造業や飲食業、農家が卸した場合の利益率より

だいぶ高く、サービス業よりも利益率が高くなることも。

 

2.在庫を持たない

定期購入をしてもらうようになれば

生産計画も立てやすくなり

食品ロス、廃棄ロスを回避できます。

 

3.安定収入

2と同様ですが定期購入の仕組みで

収入の安定化ができるようになります。

 

4.初期投資が少ない

野菜の露地栽培の場合になりますが

都市農業においては大規模できないこともあり

初期投資が安くすみます。

農業機械に関しても最初は中古を購入して

行うと100万程度の初期投資でも

始められることが可能です。

 

今回の講師である西田さんの初期投資は

夫婦で143万円とのことでした。

 

以上が、これからの都市農業が

優秀なビジネスモデルの可能性を示しています。

  

堀江氏がいうようなビジネスモデルは

基本的にスモールビジネスだからこそ

成り立つとも言えます。

 

次にそのスモールメリットを

都市農業ビジネスの観点から掘り下げます。

  

今までの話では

都市農業が地方の大規模農業のように

スケールメリットを活かせないので

別のやり方をしなければならいとお伝えしました。

 

つまり

小さいことを逆手にとって小さいからこそできる

スモールメリットの活かし方によって

都市農業の進むべきビジネスモデルが

みえてくるようになります。

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この点は、西田さんの書籍から

2つの観点で説明してみたいと思います。

 

その1「小回りのきく経営」

 

大規模農家だと一度失敗すると

取り戻すための時間やコストがかかりますが

小さいからこそ、失敗しても路線変更が早い。

 

また規模が小さいからこそ

半農半X兼業農家)からでも始められる。

都市に住んでいるとなおさら可能です。

(※営農計画を提出する時には配慮が必要です)

 

収益が安定するまでは

スモールメリットを活かして

いろんなパターンで挑戦すること可能です。

既存のやり方ではなく

時代のニーズやアイデアを通して

自分なりのスタイルを確立できます。

 

顧客との信用や質が安定してきたら

規模を拡大するというやり方が

賢い選択かと思います。

 

その2「個人としての付加価値」

 

西田さんの書籍には

「人柄ごとトレーサビリティできる」

とも表現しています。

 

今のご時世は、個人が発信する機会が増え

会社組織よりも

ユーチューバーのような個人に焦点が

あたりやすくなる時代になりました。

ユーチューバーとは言わずとも

Facebookやブログなどを発信し続ければ

ある程度のファンや理解者がつくようになります。

 

スモールメリットとしては

小規模であるがゆえに人とのつながり

有機的なネットワークが活きてきます。

登壇者の西田さんは

クラウドファンディングを立ち上げ

必要な農機具、資材の購入を行いました。

これも人がみえるスモールビジネスだからこそ

できるワザです。

 

そのつながりの中での野菜の直販は

強力な武器となり得ます。

同じ野菜だとしても

「あなたから買いたい」という形になれば

価格競争に巻き込まれない

安定した収益モデルになれます。

 

以上がスモールメリットを活かした戦略でした!

都市農業は儲からないと言われていますが

調べれば調べるほど

とてつもない可能性があるのではと感じます!

 

明後日のセミナーでは

より具体的に実践的な例を挙げながら

お話できればと思います!

 

ぜひ参加ください!

【農業日誌をシステム化する】(思考その4)

畑会の山田です。

毎回、長い文章を読んでいただき感謝です^^

いよいよ、今週末がセミナーとなりました!

 

この考察もいよいよ最後の方です。

懲りずに読んでいただけると嬉しいです^^

 

さて

前回はシミュレーションの重要性を

お伝えしました。

次にそのシミュレーションを実際に

PDCAとして運用することになります。

今回は、より実践的な話になります。

PDCA

Plan(計画)Do(実行)Check(評価)Action(改善)

の略でこのサイクルを行うこと。

  

とはいえやることは結構シンプルです。

普段やっていることを少し変えることで

PDCAが回るようになります。

 

普段から行われていることとは

それは、農業日誌です。

(普段から書かれてない方はご検討ください^^)

 

この農業日誌をデータとして入力し蓄積し

データベースを作ります。

そして事業計画書などの目標と連動させます。

この連動する方法は畑会で無償提供します。

市販でも探せば、同じようなノウハウがありますが。

 

ここでポイントになるのは

データベース化をするということなので

手書きではなく、エクセルなどの表計算ソフトに

記入するというやり方に変わります。

 

手書きであれば、振り返るときに

一枚一枚確認する必要がありますし

見返すとしても主観が入り

正確な数字としての情報がはいりません。

 

そのため、データとして記入することで

日々の情報を自動で集約できるようになり。

知りたい情報が知る仕組ができます。

 

一般の会社だと、当たり前かもしれませんが

家族経営の農業では画期的とも言えます。

 

そして書く内容も極力少なくします。

 

日時、天候、作業時間、作業内容

収穫量、販売量(出荷量)をざっくり。

日々の所感

 

ぐらいの記載で充分です。

 

それ以外では

生産計画、作業工程表、圃場管理表、やることリスト

各種財務書類等(青色申告)、必要に応じて記入します。

これらも最低限の記載で大丈夫です。

ここらへんも普段からメモ程度でも

把握するために書かれている人は多いはず。

これもデータとして入力します。

 

農業日誌を書くというと農作物の状態などを

細かく書いていくイメージかもしれませんが

生産記録に関しては少量多品種の場合は

手間が細かすぎて費用対効果が悪いため

生産履歴を書く必要はないと考えます。

種類を少なくし、大量に作る場合のみ

生産技術に応じて記録、管理すればよいかと思います。

(果樹栽培やトマトのような水耕栽培などを行う方)

 

あくまで目標達成のための要素だけを選び

可能なかぎりシンプルにします。

 

それらの情報をデータベースとして集約し

事業計画書と連動して自動出力をさせます。

それで目標と現実のギャップの分析を行います。

 

分析したら

バリューチェーンで全体の流れを見て

どこをまず改善すべきか、どこに力を入れるべきか

意思決定や判断が可能となります。

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例えば、自動出力された資料で

生産量はあるが販売量が少ないと出たら

→販売にかかわる労働時間を増やしてみる。

→ネット販売やチラシ広告を打つなどの戦略をする。

 

利益率が高くないとでたら

→売り先の確認、直販の割合を増やす、営業の強化

 

仕事が収益に直接かかわらない比重が多いとなれば

→その作業をやめる、システム化する、委託する

 

などデータをもとにやることが明確になっていきます。

 

こういったシステムは

最近ではPCやスマホで使えるものもありますが

基本的には法人経営で使うものが主流で

家族経営にとっては余分な機能もたくさんあります。

アプリ使用料(無料は制約あり)もかかりますので

PCのエクセルで十分かと思います。

 

ただ、ほとんどの方がエクセルなどのソフトも

使われず苦手意識もあるかと思います。

実際に関わっていた農家さんでも

エクセルなどほとんど使っておらず

最初の導入には戸惑いがありました。

しかし、慣れてくれば手書きで書くことが

いかに非効率的かをわかってもらうようになり

自ら考えてもっとPCで効率的なやり方を

考えるまでになりました。

 

これは正直、年齢は関係なく

心理的な苦手意識と慣れるかどうか

だけだと思います。

もの覚えが悪い人がいたとしても

毎日の繰り返しで使えるようになる

というのが私の実感です。

 

もちろん、最初のとっかかりが

大変だと思いますので畑会では無償で相談や

システムの作成もさせていただきます。

(今も実際、やっています)

 

畑会のねらいとしては

都市農業ビジネスモデルの実績をつくるために

いろんな方の現状を知りたいと考えています。

そこで知りえた個人の営農情報は開示しません。

あくまで農業ビジネスのシステム構築が目的です。

できあがったシステムは

農業に関わる人たちに無償で提供します。

畑会がここで収益を目指すよりも

まずは都市の生産者の方が儲かってもらうことが

業界を盛り上がる第一優先だと考えるからです。

 

以上です。

 

今回は特に地味で理解しづらかったかもしれませんね。

ただ、こういった日々の積み重ねこそが

農業経営全体を支えて

大きく変えていくツールだと思っています。

 

ぜひ、この機に農業経営のシステム化を

図ってみませんか?^0^

相談に乗らさせていただきます!

 

次回は最後の稼ぐための思考法です。

まとめ的な話になりそうです^^

 

長文、読んでいただき誠に感謝します!(土下座)
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シミュレーションをちゃんと活かす(思考その3) ~脱サラの初心者農家が稼げる理由~

前回はバリューチェーンという形で

俯瞰的な観点から

顧客に価値を提供する方法をお話しました。

 

今回はそのバリューチェーン

より具体的に数字に落とし込んで

話を進めていきたいと思います。

 

数字の表現が増えてきて

ちょっと難しそうに見えるかもしれませんが

ひとつずつ確認しながら読むと

難しくない内容かと思うので

読んでいただけると幸いです^^;

わからなければ聞いてくださいませ。

 

それで本題ですが

今回のセミナーを行うにあたって

都市農業の環境の中でも

ビジネスとして成り立つ事例を探してました。

 

そのうちのお一人が

今回のセミナー登壇者、西田さんですが

他にも何人かいらっしゃいました。

 

その人たちのやってることを

調べているとある共通点が浮かび上がりました。

 

それは・・・

 

農業を始める前に数字を使った

シミュレーションを行っていたのです。

 

そして、皆さんすべてが

最初から農家の人ではなく

農業とは別の業界から来た

民間のサラリーマンの人たちでした。

 

これが何を意味するかというと

民間で使われている経営的ノウハウを

農業に活かしていると言えます。

 

それが今回、お話をするシミュレーションです。

 

とはいえ、新規就農する方々は

それに似たようなこともやられています。

 

それは

青年等就農計画なるもの。

 

「青年等就農計画制度」という制度があり

これから行う農業の事業計画を書きます。

 

ただ、これを見る限りでは

ざっくりしすぎて

「絵に描いた餅」感があります・・

 

とはいえ、この計画を立てること自体が

問題なのではなく

活かしきれていないことが問題なんです。

 

実際に簡単なシミュレーションをしてみますね。

  

例えば西田さんの

野菜セットの宅配のビジネスモデルで見てみます。

 

まずは年間の理想の所得と労働時間を決めます。

(理由についてはブログ考察3を参照)

今回は400万円の利益(所得)。

労働時間を一般サラリーマンの

労働時間(残業なし)1920時間とします。

 

次に目標利益率を決めます。

野菜セットの利益率は6~7割なので

65%とします。

 

そうすると目標の売上額が決まります。

400万円÷65%=615万円です。

 

次に野菜セットの単価を決めます。

お試しセットや3パターンぐらい

単価を決めつつも、その平均の単価を

4000円とします。

 

これで年間で売る野菜セットの数がわかります。

615万円÷4000円≒1500セット

 

このセットの数を年間の週の数で割ります。

1500÷50週=30セット/週

つまり毎週30セット配送することになります。

家族経営で考えると結構な量かもしれませんが

他の販売先を想定しなければ

いける量ではないかと判断しました。

 

これで顧客世帯数がだいたい見えてきます。

隔週注文や定期注文でない人もいれると

顧客は50~60名程度確保できると

目標の利益に達すると予測ができます。

 

それと同時に想定の顧客に必要な

野菜を安定供給する必要があります。

バリューチェーンの考えに沿って

顧客ベースで生産計画を作ります。

量や種類に余裕を持たせながら計画し

実際の生産技術を鑑みて決定します。

 

ここまでくれば

想定の50~60名の固定の顧客獲得のための

集客戦略を練ることになります。

この部分のアプローチは一般の農家さんは

行うところは少ないですが

労働時間を計画的に分配しながら

行動レベルまで落とし込みます。

※集客や販売についての話は

別でお話をしていきます。

 

これで生産と集客の2つの条件が

満たせるようになれば

農業のビジネスモデルとして成立し

安定した収益を見込めるようになります。

 

もちろん、1年目からこの状態は

難しいと思いますので

最初は別の販路を別で設けた計画を使って

バランスを取りながら進めていきます。

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※生産計画の品種の表は松本自然農園さんのものをお借りしました。

HPhttp://matsu-farm.com/

 

目標、目的をぶれることなく

3年計画として実行すれば

現実的には可能なレベルだと思います。

それを実際に西田さんが証明されています。

(自分としては大消費地の東京においては

西田さんの住む石川よりも可能性を感じています)

 

結論ですが

シミュレーションはあくまで

 

・日々の行動レベルに落とし込む

・戦略を練るための材料

 

まで行って初めて活用が可能になります。

 

農業で稼いでいる脱サラ初心者農家さんは

実際に農業を始める前から

統計資料などをもとにしてシミュレーションし

ある程度、ビジネスとして成立するか確認して

挑戦をされています。

 

そしてここからあとは

実践しPDCAを繰り返しながら

目標と現実のギャップを埋めていく作業です。

 

PDCAとは経営用語で

Plan(計画)Do(実行)Check(評価)Action(改善)

の略でこのサイクルを行うことで

経営を継続的に改善する手法です。

 

これからの検証作業についてのお話は

また長くなりましたのでw

次回にお話しをさせていただきます。

 

今回も長文を読んでいただき誠にありがとうございました!

バリューチェーンを意識する(思考その2)

畑会の山田です!

前回は「単価や利益率を上げる」

ことの重要性に言及しました。

とはいえ

単純に価格を上げても売れるわけではなく

それに応じた価値を提供する必要があります。

そこで、今回の2番目の思考法である

 

バリューチェーンを意識する』

 

についてお話をします。

  

バリューチェーンは経営用語で

マイケル・E・ポーターという人が

考えた枠組み(フレームワーク)です。

意味は

経営活動の業務の流れを

機能でそれぞれ分けて

その機能の価値のつながりを分析します。

分析することで

価値の向上、コスト削減ができ

結果として利益を最大化させる手法です。

 

直訳すると「価値のつながり」ですね。

今回はバリューチェーンの中にある

考えの2つのをお伝えしますね。

 

【1】価値の合計を最大化させる

 

まずはバリューチェーンを図解で示します。

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この人の本に書かれている表現だと

少し難しいので

今回の都市農業ビジネス用に

とてもシンプルに表現してみます。

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農業の機能として大まかに3つとしました。

「生産」・「販売」・「経営管理

と分けてみます。

 

「生産」の機能

→ 畑づくり、種まき、管理、収穫、出荷調整など

「販売」の機能

→ 販売活動、営業、広告宣伝、マーケティングなど

経営管理」の機能

→ 事務、各種分析、経営戦略、人脈、仕組み化など

 

と、いうようなイメージ。

 

次に

この3つの機能に経営資源を投入します。

いわゆる

「ヒト・モノ・カネ」です。

 

ここでは話を簡易化するために

「ヒト・モノ・カネ」

ひとつにまとめて10割の数値に配分します。

 

例えば

生産:販売:経営管理 = 7:2:1

経営資源を分けることをします。

一般的な農家さんだと

これぐらいの割合でしょうか。

 

ここから価値の最大値を算出します。

各機能を掛けあわせると

生産:販売:経営管理=7×2×1=14とします。

これが価値の総量とします。

当然、こんなに単純ではないですが

バリューチェーンのイメージを

してもらいたいため計算を単純化しました。

 

このバリューチェーンの考えでいくと

価値の最大化を求めるには

同じぐらいの配分で

経営資源を分けた方が最大化します。

生産:販売:経営管理=4×3×3=36

となります。

 

これだとあまりにも単純なので

更に各機能のレベルを決めます。

レベルが低ければ、どれだけ

経営資源を投資してもあまり効果を

発揮できませんので

自分がどれだけのレベルかを

把握する必要があります。

 

各機能のレベルの基準は以下のとおり。

そして、レベルの上限がある程度存在します。

(この上限もあくまでざっくりです)

 

①生産

統計資料で見る10aの農地あたりの

平均の生産量を100%とします。

その平均より多いか少ないかで%が変わります。

生産量の最大%の値は、味の質を落とさず

最大200~300%(生産量2~3倍)

ぐらいでしょうか。

 

一般的な農家さんならば

だいたい80~200%でしょうか。

 

②販売

①と同様に

市場価格を100%として

販売価格の増減によって%が変わります。

最大で500%(市場価格の5倍)ぐらいでしょうか。

 

一般的な農家さんならば

80~120%の値段で販売

しているかと思います。

 

経営管理

1人の労働生産性を100%とし

そこから

販売戦略、業務委託、組織化、システム化

ホームページやブログによる集客の仕組み化、

などで

1人当たりの労働生産が上昇します。

ここに関しては物理的制約がほとんどなく

発想によっては何百%、何千%も

価値を高めることができます。

分かりやすい例だと、法人化ですね。

一般的な農家さんは基本100%とします。

 

③、②、①の順で

価値の最大化の可能性が大きく

特に力を入れていくと

長期的には価値の最大化が図れます。

 

以上が各機能のレベルの話でした。

 

機能のレベルが決まったら

改めて、それぞれの機能の価値を掛け算します。

2つのパターンを提示します。

 

(Aパターン)

(1)経営資源の分配

生産:販売:経営管理

7  × 2  × 1      = 14

(2)各機能のレベルを追加

(7×200%)×(2×100%)×(1×100%)

14× 2  ×  1      = 28

 

(Bパターン)

(1)経営資源の分配

生産:販売:経営管理

4    ×    3   × 3  =  36

(2)各機能のレベルを追加

(4×80%)×(3×120%)×(3×150%)

生産:販売:経営管理

3.2×3.6×4.5=  51.8

 

となりました。

 

AもBも経営資源はどちらも10割

レベルの合計も300%で

持っているものは似ています。

しかし、配分が違うことで

価値の合計は2倍近くの差になりました。

 

一般的に多いのはAパターン。

生産特化型。

 

Bのパターンは、バランス型。

「生産」のレベルが低くても

「販売」「経営管理」を少しずつ高ければ

Aのベテランの農家さんよりも

収入はあがることが理論上可能です。

 

Bパターンの場合は

「販売」「経営管理」の伸びしろがまだあり

長期間で見たときにはレベルがあがり

価値がさらに向上していきます。

その間にも「生産」のレベルもあがるので

伸び率が急激に上がります。

実際に西田さんは脱サラの状態で

1.2年で利益をだすことができました。

 

Aパターンだと

「生産」のレベルの上限に限りがあり

そこにだけ注力していても全体効率が悪く

「販売」「経営管理」のレベルが上がりません。

結果、価値の伸び率は停滞することになります。

 

前回もお伝えしたように

生産量が上がっても単価を安いままだと

「生産」の機能が十分に発揮されず

収益率が低い状態が続くことが分かってしまします。

 

バリューチェーンを意識することで

これからどこに経営資源を注力すべきか

が見えてくるようになります。

 

【2】ニーズから生産を考えること

 

一般の企業では、当たり前かもしれませんが

どういった顧客に売るかを想定して

その顧客のニーズに合わせたものをつくります。

バリューチェーンを見た時に

生産から販売までつながっているため

そういった考え方が身についてきます。

しかし農家さんにはそういう考えの人が少なく

生産してからどう売っていくかを

考えられる方が多いようです。

 

それにはもちろん理由があります。

 

それは

・「農家は作ってなんぼ」という文化的歴史的な背景

・農作物の購入者はすべての人が対象のため

 ターゲットを明確にしなくても売れるといえば売れる

・小売店に卸すため顧客のイメージができない

 

バリューチェーンの意識を持つためには

やはり前回の話同様に直販がいいと思います。

直接販売を行っていくと誰に販売していくか

より明確になっていきます。

誰にとっての価値が決まっていれば

自ずと生産する品種も量もバランスもすべて

決まってきます。

(この点についてはブログの考察④を参照)

 

たまに「地域の人」「無農薬野菜を好む人」

という答えが返ってきますが

その定義だといろんな人のニーズが分かれるため

どういった農作物を届けばいいのか分かりません。

 

顧客を決めて、バリューチェーンをもとに

考えをすすめていくことをおススメします。

 

 

以上でバリューチェーンの解説を終わります。

内容が過去に投稿していた考察とも

重複する部分もありましたが

今回はより俯瞰的な見方で

お伝えさせていただきました。

 

では、次回はそのバリューチェーン

どうやって運用、活用するかについてお話いたします。

 

今回も長文をお読みいただきありがとうございました!

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都市農業で収益率をあげることの重要性(思考その1)

今までは都市農業で稼げない理由を

5つ述べてきました。

  

今回からは

都市農業のビジネスモデルについて

これまた

「稼ぐための5つの思考」と題して

話していきたいと思います。

 

今回は、一つ目の思考

それは!

【単価を上げて利益率を高める】ことです。

 

以前、お伝えした通り

地方の大規模農家が稼ぐことができるのは

大規模によるスケールメリット

よるものが大きいとお話しをしました。

 

都市農業は農地面積が狭く

地方のように稼ぐことはできません。

であれば

面積あたりの収益率をいかにあげるかを

考えていかなければなりません。

 

まず利益率を上げることが

どれだけのメリットがあるかを

お話しさせてください。

 

例えば100円の農作物を

スーパーなどで卸すとします。

その際の利益率をだしてみます。

 

2014年度の農水省の資料で

小売価格に占める生産者の受取価格の平均の割合は

45.1%となりました(調査対象16品目)。

価格が100円とした場合

100円×45.1%≒45.1円

つまり100円の野菜を売った時に

農家に入ってくる取り分は約45円となります。

そこから生産に関わる経費が

売上の2~3割ぐらいとされています。

ここでは25円とします。

そうすると

45円-25円=20円となり

 

100円の農作物を売る際に

農家に入ってくる利益は20円となり

利益率は20%になりました。

 

次にこの農作物の価格を2割増して

売り方を工夫して売れるとします。

 

そうなると

120円×45.1%≒54円

54円-25円=29円となります。

(生産に関わる経費はそのまま)

 

そうすると利益率は約30%

面白いことに価格は2割増しですが

利益率が5割増しとなりました。

 

さらに価格を5割増しの

150円として販売できたならば

利益率は40%で

最初の利益率の2倍となります。

 

次は逆に価格を2割値下げしてみます。

そうすると

80円×45.1%=36円

36円-25円=11円

となり、利益率は約10%

なんと当初の半分となってしまいます!

 

簡単な数式ですが

単価が少し変化するだけで

利益率は大幅に変化することが

お分かりになるかと思います。

 

ここで選択肢がでてきます。

利益を100万だすためには

①売上500万×利益率20%

②売上335万×利益率30%

③売上250万×利益率40%

④売上1000万×利益率10%

 

というパターンに分かれます。

①が一般的と考えた場合は

③では、生産を半分に減らしても

利益は同じになります。

④は、価格競争に巻き込まれた場合です。

生産量は①の倍。③の4倍作って

売らなければ同じように稼げません。

地方の大規模農業ならば

可能かもしれませんが

都市農業においては

そもそも農地が狭いことを考えれば

自ずと③の選択肢となります。

 

都市農業で儲からないのは

①か④のビジネスモデルに

なっているからと言えます。

 

そこで反論が来ます。

「単価をあげて収益率を上げるのは

 大事なのは分かった。

 しかし、販売をしても

 他の農家と価格が一緒になり

 価格を上げることなどできない」

 

と、言われます。

 

・・そうなんです。

小売販売をした時点で

農家には価格決定権はなく

市場価格で販売されてしまいます。

 

つまりはスーパーやJAなどに卸した時点

ビジネスモデルに限界があることが

分かってしまいます。

 

であれば、考えるべき売り方の最適解は

自ら価格を決定して売ることができる

消費者への直販が答えとなります。

 

では、今回のセミナー登壇者の西田さんは

どうやって利益率を上げているのでしょうか。

 

西田さんの場合は

HPを通して野菜セットを直接、消費者に

販売をしています。

それを基軸に加工品やオプションを入れて

単価を高くしています。

利益率は、自分の農作物を直販した場合

販売手数料、仲介手数料がかからないため

利益率は6~7割にまで跳ね上がります。

とはいえ全て、西田さんの畑だけでまかなうのは

難しいこともあり、他の農家から仕入れを行い

安定供給をしています

結果として 

西田さんの場合の利益率は50%となります。

(年間売上1200万円、利益600万円)

それでも他の農家さんに比べ

2~5倍の利益率となり

驚異の農業ビジネスモデルになっています。

 

西田さんの場合は

個人顧客への野菜セットでしたが

それ以外にも

・高級飲食店向けに単価の高い野菜提供

・収穫体験をサービスとする観光農園

・農作物の加工品に特化

・高付加価値の果物の販売

などいくつか考えられます。

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※写真はコスモファームさんの色とりどりのピクルス。

加工品も収益率を上げる方法の一つ。

 

ただ、どの場合にせよ

販売力やマーケティング、商品開発などに

力や時間を割く必要があります。

 

都市農業においては稼ぐためには

農家=生産だけではなく

販売、マーケティング経営管理などの

幅広い能力が求められています。

 

とはいえ、いきなり消費者への直販にしよう。

とは現実的に難しいのも確かです。

最初は少しずつ、売り方を変えながら

利益率の高い販売の割合を増やしていく

戦略が求められます。

この点については少しセミナーで

提案させていただければと思います。

 

なお、今回のセミナーでは

マーケティングや販売戦略などについては

少しだけ触れますが

話が多岐に渡り膨大なため

また別途、セミナーを開催予定です。

 

今回、私の方では都市農業のビジネスモデルや

経営管理について優先的にお話していきます。 

より実践的な話しは

登壇者の西田さんに聞いていただければと思います。

どうぞよろしくお願いします^^

 

以上です。

次回は2番目の思考法です!

 

今回も長文読んでいただき

ありがとうございました!

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