農家さんと野菜紹介③ バンブービレッジファームさん～都市農業界の異端児～

先日から畑会の感謝企画
「多摩地区農家さん野菜セット販売」を行ってます！
http://bit.ly/2rXoRMP
　
今日も畑会でお世話になった農家さんのお話をします。
本日は、町田市にありますバンブービレッジファームさんです。
　
バンブービレッジファームの農園主は竹村庄平さん。
フナキ以外で、この１年で最も絡んだ農家さん。

実はこの人がとても面白い。
都市農業界の変態だと私は思っています(笑)
　
その理由は、非合理的なことをあえて突き詰めているということ。　
彼は、５年前に新規就農者で、一人で農業を始めました。
新規就農なので、当然のいい農地を借りれるわけもなく荒地のような場所ばかり。
そんなところをひたすら開墾していきます。
都市農業の新規就農の場合、一般的に一人で３～５反（30～50a）ぐらいが多いのですが、彼は1.3町（1.3ha）まで借りてしまいました。
もちろん、まとまった場所ではなく１３か所に点在しています。
一番端の畑まで行くのに３０分ぐらいかかり
急な斜面の畑、沼みたいな畑、日当たりの悪い畑などもちらほら。
　
しかも、彼の農法は自然農法（MOA）と言うやり方。
農薬はおろか肥料すら使わない。
F1種は使わず、昔ながらの固定種ばかりを育てています。
そして資材も極力使わず、マルチシートも使っていない。
そんな農法だから、農作物の品質が他の農家に比べかなり変動的。
できるものできないものの差も激しい。
ただ、５年間続けていくうちに次第に質や量が改善されているとのこと。
　
正直、初めてこの畑の状況を聞いたときには、直接本人に頭がおかしいと言ってしまいました(笑)
　
ただ、実は竹村さんの中で戦略がありました。
この戦略は同業者の農家の人でも竹村さんの意図を分かっている人は少ないと思います。
ただ仮に分かったとしても、できる人は限られているのですが・・
　
それは
畑をオープンなコミュニティの場にしたこと。
　
実は彼の農園を訪れる人は年間、なんと1000人を超えてます。
竹村さんはいろんな人達が来るたびに、畑のこと、農作物のこと、食や環境のこと、いろんな話をしてくれます。
そして子供達には畑を遊び場として提供し、一緒に農作業もやります。
毎回、来た人をゲストのように受入れ、学びや遊びの場を提供しています。
自然農法で作った野菜が、お子様を持つお母さまにも熱い支持を得て、評判が評判を呼び、常にいろんな方が訪れるようになりました。
非合理的なことをストーリーとして発信することで、畑に行ってみたいと魅了することを可能にしました。
　
また、それ以外では畑会と一緒にコラボイベントを行いました！
それは「畑deコンサート」というイベントで、プロのピアノとフルートの演奏者の方を呼び、本格的な音響機材を使って、音楽、歌、踊りを楽しむ会です。

今年は３回行い、とても楽しませていただきました。
来年の春にもやるので、ぜひ遊びにきてみてくださいね＾＾
　
正直、竹村さんのやり方は、
他の農家さんとは全く異質のもので農業といえるものか、分かりません。
こういったコミュニティ型の農業モデルは、実はほとんど成功事例はまだなく、社会的実験の段階と言えます（体験農園や観光農園にも属しない）。
結果が分かるのは、もう数年かかります。
　
ただ、現実レベルでは
最近かなり収益があがってきたこと
農作物がだいぶとれるようになったこと
畑に関わる人達、お客さんがどんどん広がっていること
　
を間近で見させてもらっていて、大きな可能性を感じています。
なので、畑会として今後も竹村さんの農園を支えてこうと考えています。
ぜひ、竹村さんの畑に遊びに来てみてください。
そこにまた新しい都市農業の可能性を感じると思います。
　
　
・・さて今回の野菜セット販売ですが
竹村さんからは、「土佐しょうが」を提供してもらいます！
自然農法で育てたもので、香りもよく中身もぎっしり詰まっています。
市販では手に入らない、かなり上物のショウガとなります。
冬の寒い時期にいろんな用途として使ってください！
　
多摩地区の農家さん野菜セットの申込はこちらから！
http://bit.ly/2rXoRMP