都市農業ビジネス考察2『都市農業と地方の大規模農業の大きな違い』

f:id:hatakai802:20190214001130j:plain

前回は農業の特性をビジネスの観点から話しました。
 
今回はセミナーでお話しする
都市農業についてさらに絞っていきます。
(ここでの都市農業は東京都に絞って話を。
別の都市だと、また特性が違ってきます。)
 
農業の業界を調べていくうちに
地方の大規模農業と都市の農業には
大きな違いがあることが分かってきました。
 
まず日本全国の農業の経営規模を見てみます。
農水省の「平成29年度 食料・農業・農村白書」から。
 
日本の農家の年齢構造として
若手農家1割、非若手農家9割。
(※若手農家の定義は、49歳以下)
 
その若手農家の売上額の規模をみると
300万未満24.6%
300-1000万円30.2%
1000-3000万円:31.9% 
3000-5000万円:7.9%
5000万-1億円:4.1%
1億円以上:1.3%
となっていました。
 
農家さんといっても
兼業や専業、趣味程度の人
家族経営、法人経営など幅広くいます。
ここでは農業ビジネスモデルについての
考察なので売上の多い
専業農家さんを焦点に話していきます。
 
次に1人当たりの所得。
「個別経営の経営形態別経営統計」
によると(平成29年)

広い農地を持つ

専業農家だけでいうと
500~600万前半ぐらいで
多い所では農業者一人当たり
1000万円を超えるところも。
 
また農業白書によれば
1経営体当たりの農業所得は
直近5年間で最高を記録とのこと。
 
巷ではよく
「農業が今、アツイ!」
とか言われていますが
実際に農業で稼いでいる人は
増えてきているんですね。
 
収益があがった理由として
農地の集約化、技術革新による
徹底した合理化による収益化向上。
海外へ輸出額が増えたこと。
などがあるようです。
  
次に東京都における
農業の売上規模を見てみます。
東京都がだしている
「平成29年度 東京農業振興プラン」
の資料を見てみます。
 
・・・
あれ?
 
まず資料を見てみると
東京の農家の売上規模の資料が見つかりませんでした。
(農業系法人の売上モデルが5000万円と記載あるのみ)
 
目的が違うからか、もしくは
見つけられていないだけかもしれないので
それはいいんですが
東京都の目標とする
農業経営モデルを見てびっくり。
 
家族経営では3つのパターンがあり
所得1000万円、600万円、300万円に
分かれていました。
所得が1000万円の中身を見ると
いくつか経営方法があり
さらに中身を見ていくと
労働者の数が3~7人を想定。
 
ということは一人当たりの平均所得は
最高でも333万円となります。
この所得1000万円の農家の場合
東京農業をリードする専業的な経営モデルとのこと。
1人当たりの所得でみれば
専業農家の全国平均所得の半分。
稼いでいる農家さんの3分の1以下です。
 
・・・
 
ここで分かるのは
地方の大規模農業と
都市農業のビジネスモデルは
まったく違うということです。
そもそもビジネスモデルとして
成り立つのかという疑問が湧きますが・・
これだと普通のサラリーマンを
やったほうがいいってなっちゃいます・・
 
都市農業で稼ぐためには
また地方の大規模農業とは
まったく別のやり方を
考察する必要がありそうです。
 
その点については
またコラムの後半にでも触れますが
まずは
都市農業と
地方の大規模農業とは
まず何が違うのかを
明確にしなければなりません。
 
私が思うに、少なくとも3つあります。
 
1:農地が狭く、スケールメリットが活かせない
 
ご察しだと思いますが
収益を出している地方の大規模農業は
広いまとまった農地を使い
生産の効率化を行っています。
広いほどスケールメリットが活きてきます。
 
スケールメリットを活かすには
田んぼでは30ha(30町)
畑では10ha(10町)
以上ないと人的コストを
効率化できないみたいです。
 
地方の若手農家であれば
10ha以上畑を持つ割合は
70%を超えます。
 
しかし東京都の農家はだいたい
0.5ha(5000㎡、5反)
ぐらいで大きなところでも
畑は5haもありません。
 
さらに都市部の農地は
場所がバラバラに点在していて
移動や手間のコストがかります。
 
またITとの相性もあまりよくない。
事務処理としてのITは必要でも
生産方法におけるITは
小規模な面積のため
一部の農作物を除き割に合わなくなります。
 
耕地面積の違いが
都市と地方の最大の違いとなります。
 
2:都市の農地に多様な目的や機能があり制約がある
 
平成27年に
都市農業振興基本法という法律ができました。
この法律の目的は
「都市農業の多様な機能の発揮」
らしく
農作物を生産するだけでなく
 
防災機能、環境や生態系の保全
自然の景観の維持
コミュニティの場
食育、文化教育の場
 
の目的があり、
都市農地は収益性以上に
公共性を求められています。
 
また都市の土地の値段は
地方に比べてはるかに高額です。
しかし都市農地には
公共性が求められているために
農地だと固定資産税や相続税
かなり安くなります。
生産緑地法
 
ただし、それと同時に農地に対して
制約がでてきます。
法律の詳細については複雑なので
また別の機会でお伝えしますが
農地の売買、貸借
相続などの制約があります。
 
もちろん、ニーズに合わせながら
法律も変化しています。
(円滑化法)
しかし人に貸すことの不安が強く
農地を拡大していける状態でありません。
 
そしてさらに
地域住民からの臭い、騒音、虫などのクレーム
昔からの農家と新規就農者の考えのズレ
農地に関わる市民団体との関わりなど。
区画整理事業での行政との折衝
 
など地方ではあまりにない
利害関係者との問題があり
生産に特化した農業には限界があります。
 
3:人口の数が大きく違う
 
そりゃそうですね^^
これは都市農業においてはメリットです。
一般的には消費者が多いという理由ですが
別の観点からみたら
もう一つのメリットがあります。
ただ、この特性を活かしている農家さんは
少ないのかなと思います。
 
人口が多いという特性は、
また後半のコラムにて^^
 
*******
 
以上が都市農業と
大規模な地方の農業と違いでした。
 
今回もネガティブな情報が
多かった印象かもしれません・・
ただニーズと課題を明確にすることで
新しい形の都市農業のビジネスモデルが
生まれると思います。
今回、講師としてお呼びする
西田さんのやり方に
そのヒントが隠れています^^
 
【結論】
都市農業は
一般的な農業のビジネスモデルとは違う。
都市農業は別の新しいビジネスモデルを構築する必要がある。
都市の多様なニーズをどう活かすか。
 
今回は環境的な要因でしたが
次回は内的な要因からみてみます。
題して
『都市農業で儲からない5つの理由』
として1つずつ話していきます。
 
今回もお読みいただき、ありがとうございました!

都市農業ビジネス考察1『農業のビジネス特性を知る』

来る3月3日の国立市

「本気で稼ぐ都市農業」と題して

ワークショップ(セミナー?)をやる予定になりました!^^

f:id:hatakai802:20190114203511p:plain

登壇者に30aで1200万円稼いだ

西田栄喜さんをお呼びして

都市農業でも稼げることを

証明していきたいと考えています。

そして

西田さんだけでなく

恐縮ですが私も2時間話そうと思います(汗)

みなさんから

お前誰だよ!感が伝わってきますが

今までの経理職について

10年以上やってきたことや

農家の事業の会計を手伝ってきたことを踏まえて

数字の観点から話していきます。

 

そういうわけで登壇の前に

いろいろと考察をしたことを

書いてきます。

 

ながーいですので

興味あるところだけでもお読みください^^

でも

都市農業ビジネスにとって

すごいいいこと書いてます(笑)

   
当日、参加できない方も
これを読むだけでかなり考えが
変わるのではと勝手に思っております^^
 
では最初の話題は
都市農業だけにかかわらず
農業ビジネスの特性について
持論ですがお話をさせていただきます。
 
********
 
私が思うに農業ビジネスは
経営的(数字)な観点から見ると
儲けるにはかなり難易度が高いと感じています。
 
近年では
農地法などの改正により民間の企業が
農業に参入していますが
8割以上が利益を出せなかったり
撤退という現状になっています。
大企業で資本があるにも関わらず、です。
その理由として
農業生産の技術不足がよく挙げられますが
それ以前として
ビジネスの構造としての難しさがあります。
 
他の業界と比べながら、農業ビジネスの特性を
いくつか見てみましょう。
 
特性1 天候の影響が大きすぎる
 
天気、気候、天変地異による変化です。
ほとんどの農業が
外で育てる露地栽培になっていますので
常に多くの変化にさらされてしまいます。
 
天変地異でなくても
雨が何日も続く場合(逆に降らない場合も)
気温がずっと熱い場合(逆に低い場合も)
だけでも収穫量や収穫時期も
大きく変化してしまいます。
 
それに比べて製造業では
気候の変化をあまり受けず
工場や室内で作るので
電気や部品の供給がストップする大災害
でもない限り、生産に支障はあまりありません。
サービス業も人さえ揃えば実行できるので
農業に比べはるかに変動リスクが少ないです。
 
ビジネスとして考えるのならば
ビニールハウスや野菜工場といった
気候にあまり左右されない仕組みを
作るべきですが
初期投資がバカ高いため
資本力が少ない家族経営レベルでは
なかなか手がだしづらいのが現状です。
 
そして変化が大きいということは
一般の企業で作成する事業計画は
非常にたてづらく
常に変更を求められてしまいます。
その為
事業計画がそもそも変化するという前提にたち
迅速に事業計画が変更する能力を求められます。
  
特性2 生産から消費までのタイムラグが長い
 
サービス業であれば、
サービスの発生から提供、支払いまで
ほぼ同時に行われますが
 
農業の場合、生産しようとしても
早くても葉物が2か月後できるぐらいで
かなり時間がかかってしまいます。
半年~1年間ぐらいかかってしまうこともざらです。
果樹栽培を一から始める場合などは何年もかかることも。
  
農業のように生産から消費までの
タイムラグが長い業界は
大規模な製造業以外、あまりありません。
 
では、タイムラグが長いことで何が問題になるか。
 
①市場の変化、顧客のニーズの変化に対応できない。
 
ユニクロのようなファストファッションでは
顧客のニーズを知って製品化まで
わずかな時間で行い
リスク減らし、収益性を高めるのに成功しました。
農業だと、このやり方はかなり難しいものがあります。
一部、野菜の卸業者がユニクロみたいにやってますが
生産者側やるのは、ほぼ不可能です。
 
去年、売れ行きのよかった農作物を
今年また作ろうと思っても
既にニーズが変化している可能性もあり
直前に気づいても変更できません。
 
ましてや他の農家さんも同じことを考えて
同じものを作っていれば
供給量が過多になってしまい
値崩れを起こしてしまうリスクさえあります。
当然、これも途中で気づいても変更できません。
 
タイムラグが長いことで
需要と供給の調整が難しく
大量に作ると廃棄するリスクも増えます。
 
②資金繰りが難しい
 
中小企業で大変なのが資金繰り。
農業においてはさらに難易度が増します。
 
新規就農をした場合は
最初に収益が入ってくるのは
種をまいて半年後になってしまうわけで
それまでは収入がゼロです。
始めるには相当な余裕資金がないと
ジリ貧の状態になってしまいます。
 
そしてさきほど話したように
安定した収入が入ってくるわけではないので
(契約栽培や前払い制は別)
精神的な不安も大きくなります。
 
そのため、もし新規就農する場合は
少なくても運用資金は生活費半年分の資金。
もしくは兼業スタイルで進めていくことが必要です。
 
初期投資分の資金も考えると
さらに多くの資本が必要となります。
かなりの準備期間を要し
初期投資の回収も3~5年かかると言われます。
 
ただこういった農業の難しさもあり
現状、45歳以下の新規就農者には
青年就農給付金が年間150万円で、5年間でます。
それまでに安定収益を目指すことになります。
 
特性3 保存期間が短く、在庫がもてない
 
製造業では、製造時にすぐに売れなくても
在庫扱いとして保存して
タイミングに合わせて売ることは可能です。
 
ですが
農作物の場合、一部を除き
商品としての期間が1週間以下で短く
時間経過の劣化が激しいです。
 
それらを回避するために
長持ちする農作物の栽培や
加工品としての処理が
必要になりますが、制約が多く
なかなか取り組むのが難しいものとなります。
そのため農業ビジネスにおいて
生産と同時にすぐに売り切れる仕組みが求められます。
 
特性4 商品の単価が全体的に低い
 
特性1~3からでもわかるように
農業ビジネスの構造上
単価を上げることがかなり難しいです。
(希少性の高いものや果物以外)
  
結果、薄利多売になりがちで
利益が少ない分、人件費をいかに削減し
徹底した効率化が求められます。
この場合は
大規模な機械化か
労働作業の集約化
  
のどちらかが考えられますが
これもまたいろんな制約があります。
 
また単価をあげるためには
野菜の加工
セット販売
野菜のブランディング
などの戦略的アプローチが求められますが
ほとんど農家さんができていません。
 
特性5 繁忙期と閑散期の差が大きく、安定した雇用が難しい
 
農業は季節に応じて生産をするため
忙しい時期とそうでない時期の差が激しいです。
春野菜、夏野菜、秋野菜、冬野菜と
それぞれのピークがあり
その間の期間を端境期(はざかいき)と呼んでいて
野菜の量がガクッと減ります。
特に冬の1、2月は
ビニールハウス栽培以外
かなり収穫量が減ります。
 
そういった背景から
農家が忙しい時期には人はたくさん必要ですが
そうでない時期は農家本人さえも
やることが、かなり減ります。
 
その昔、農家さんの呼び名として
百姓という名称がありました。
百姓は農業の仕事を以外も行っていたことから
その呼び名になったようです(諸説あり)。
当時の百姓は、冬の時期は別の仕事を
行いながら生計を立てていました。
いまでいう兼業農家に似ていますね。
 
つまり農業はある一定期間
労働力が必要ではない時があるため
継続的して人を雇用することが難しいという特性があります。
農家のほとんどが家族経営なのは
雇用関係を結ばず、融通が利くからですね。
 
もし安定した正社員の雇用をしたいならば
生産量が増える時期をがんばって
生産の少ない月の分の利益も穴埋めしなければいけません。
   
もし法人として雇って事業を行うならば
かなりの経営力が必要となりそうです。
 

f:id:hatakai802:20190110210316j:plain

以上が、私が思う
農業ビジネスの特性となります。
 
しょっぱなから、話が長くなってしまいました(苦笑)
 
正直、農業をビジネスとして
難しいイメージしか湧かなかったかもしれません。
しかし、まずは
農業ビジネスの特性(難しさ)を知ることでしか
解決策を見いだせないと思ったので
あえてつつみ隠さずに書いてみました。
 
話の後半になるにつれ、いろんな解決のヒントを
だせると思いますので
どうぞ諦めず、読んでいただきたいです(笑)
 
今回の話は以上です!
次回は、さらに深堀りをして
「都市」の農業ビジネスの特性について話してみたいと思います。
 
長文を読んでいただき、誠にありがとうございます!!

町田の農家さん訪問 ~秘密基地のような空間~

2週間前ですが
町田市の渡辺恒雄さんの畑に訪問しました。
(某球団のオーナーとは別の人ですw)

f:id:hatakai802:20190208212949j:plain
以前、町田で開催された交流会で
お会いしたことを機に
うちでイベント企画をしてみないかと
声をかけられ伺うことに。
 
『あした農園』という所で
ここも東京とは思えない不思議な場所でした。
 
見渡す限りの里山の空間で
近代的な住宅や建物は一切なく
森林や竹林が畑を囲んでました。

f:id:hatakai802:20190208213859j:plain

f:id:hatakai802:20190208213924j:plain
そんな中に渡辺さんの畑はあります。
 
渡辺さんの畑は少量多品種で
無農薬で野菜を作られています。
それ以外に
家畜として羊を2頭を飼われてました。
ヤギを飼う農家さんは、よく見ますが
羊は飼ってる農家さん初めて。 
ヤギと違って毛並みがモコモコで
瞳もキラキラしてた^^

f:id:hatakai802:20190208214510j:plain

あと二ホンミツバチも育ててました。
ミツバチはセイヨウミツバチが多いので
とても貴重!

f:id:hatakai802:20190208215443j:plain

将来的にはニワトリも飼うとのことで
すごく賑やかな畑になりそう!
 
体験農園などもやっているので
沢山の農機具や資材や
屋根もついている場所もあり
みんなで農作業をやるには
非常にやりやすい場所でした。

f:id:hatakai802:20190208215537j:plain

あとすごくいいなと思ったのは
里山全体の雰囲気。
いろんな遊べる場所がある。
 
子どもたちは、遊びの天才で
自然の植物や虫、地形などを
見つけては、そこに遊びの要素を
取り入れては自分達の世界を創る。
 
渡辺さんの畑の周りを見て
童心に戻った時に
秘密基地みたいな空間だなと感じた。
車などを気にせずに
全力で走り回れることも
都内の子たちにとってはとても魅力的。
 
もしここで企画をやるならば
そういった子供の世界観を大事にし
遊びやゲームの要素を取り入れた
企画を作り込んだらなと思う。
 
トレジャーハンティングや
謎解きの系で最近、はやりの
脱出ゲームなんかの要素を入れ
子どもだけでなく
大人も楽しめるものができそう。
 
そしてしっかり美味しくものを食べて
食育にもつなげられる。
 
現状いろんな企画があるため
こちらでやらせていただくのは
もう少しかかると思いますが
必ずやらせていただこうと思う。
絶対、楽しくできるはず!
 
渡辺さん、ご対応ありがとうございました!

ごぼう茶を作ってみた!

農家さんから手に入れたゴボウでゴボウ茶。
作り方は簡単。
ささがきで細かくして、天日干し。
乾いたらフライパンで乾煎り(からいり)。
それをお湯に注げばゴボウ茶に。
香ばしい匂いが好きで、たまにつくる。
 
気持ちを落ち着かせよう(´ー`)

f:id:hatakai802:20190208212709j:plain

f:id:hatakai802:20190208212715j:plain

f:id:hatakai802:20190208212727j:plain

 

畑会の新年会 ~三鷹の農家さんとご一緒に~

昨日は、畑会の新年会(2名欠員)で、スペシャルゲストに三鷹の農家さんの冨澤さんと一緒に。

畑会、設立当初から私たちの企画に何度も遠方から参加していただき、いろんな支援をいたただいております。

僕らは都市農業を盛り上げる上で、現場の農家さんから活動を理解、支援していただくことが本当に嬉しい!少しでも恩返ししていきます!

f:id:hatakai802:20190118191925j:plain

 

都市農業に経営学を

今回も少しおまじめな、お話。
 
3月3日に都市農業ビジネスをテーマにした
セミナーを行います。
https://www.facebook.com/events/756585351378269/

f:id:hatakai802:20190114203511p:plain

せまい農地面積なのに1200万円を稼ぐ農家さんを
石川県から呼ぶんですが
私も2時間ぐらいビジネス的観点から話します。
(本当は2時間でも全然たりないぐらい話したいw)
 
今回は、かなりの自信作。
 
ここ数年、いろんな農家さんと話していきましたが
経営的な観点で動いている農家さんは
ほんのわずかだなと感じています。
 
農業そのものは、ビジネスではなく
社会インフラや文化として発達してきたものなので
稼げないのが悪いわけではありませんし
できなくて当然のことです。
ライフスタイルとして取り入れている方も同様です。
 
ですが
都市の農地を残す、都市農業を生業としていくとなると
やはり経営学(数字による分析)は必要だと強く感じます
 
よく農家さんから聞いた話をざっくり数値化しています。
価格、生産量、土地面積、人件費、キャッシュフローなど
それぞれの数字を見るだけでも
他の業界に比べ、生産性や効率化を図るが難しいのが分かります。
 
そういった状況でも都市農業の方法は
顧客ターゲット、価格設定、付加価値などの戦略がなく
その場しのぎで運の要素が非常に強いやり方をとっています。
長期的には破綻する経営手法になり
他の業界であれば、すぐに経営困難になります。
  
現状、都市農業は農業収入とは別で、
不動産収入、給付金、補助金があって成り立っているものが大半。
新規就農者は給付金期間が終わると辞める人がでてきます
 
かたや、農業で成功している人達の本を読んでいると
当たり前ですが経営的思考がしっかりあり
数字でのシュミレーションや調査、準備がなされていて
失敗の確率を最小限にし、失敗をどう活かすかの差異分析がされています。
脱サラした人が農業を成功しているのは
そういった会社での経験が生きているのだ感じます。
 
こんな事を話し出すと
現場を知らない奴の戯言に聞こえるかもしれません。
しかし、現場にいないからこそ客観的数値をもとに
お伝えできることもあります。
いわば、それぞれの役割を活かすことが大事かなと。
 
 
僕個人の経歴をさかのぼると
自衛隊時代から会計隊に所属し
民間企業でも複数の会社の経理担当を行い
10年間ぐらいの経理経験し、色んな企業の財務分析をしていました。
 
また、過去の民間会社でコンサル業務をするように言われ
国家資格の中小企業診断士の勉強を行っていました。
中小企業診断士は7科目あり
経済学、財務会計、経営論、運営管理、情報システム、法務、企業政策
と経営の幅広い知識を学びます。
一次試験は通りましたが、2次試験は残念ながら
管理職になった時期とも重なり、勉強時間を確保できず落ちてしまいました。
(言い訳ですがw)
 
ただ、そういった経験や知識もあり
やたらとビジネスの観点からものを言いたくなります。
 
そして、もちろん自分の法人も
いずれビジネスとして成り立つような事業として
虎視眈々と戦略をたてて、行っています。
 
最近、多くの方の現場の事例や経験を経て
理論と実践の整合性がとれてきました。
今回のセミナーは、今まで話すことのなかった
農業ビジネスの本質に迫ってみたいと思います!
https://www.facebook.com/events/756585351378269/
 
ほんとうに沢山の農家さんに来てもらいたい!
 
ただ、本当に伝えたい農家さんはSNSなど見てない人も多い。
なんで、地道に足で稼いで、アプローチしていきます!
 
年初から休みなどありません。
現場以外は、ずっと引きこもり!
ウエーイ!乁( ˙ω˙ 乁   ←壊れかけ
 

今年のやりたいこと

今さらですが、あけました。
年末年始は家にこもって
ずっと資料読んだり書いたりしました・・
 
去年はここ10年間で
最も変化や成長が見られた年でした。
本当に感謝の一年でした。
 
その勢いを保たせつつ
自分を奮い起こすためにも
自分のやりたいことを書いておきます。
あまり目標とかを持たないんですが
直近でこれだけはしたい!っていうのは大事にしています。
 
あくまで、自分の行動にフォーカスをしていて
結果にフォーカスをしていないです。
人それぞれの合う合わない、ありますが
こういった目標設定の方が自分にとっては
結果として、いい形に動いている感じです。
 
感覚的なものなので
一年といわず半年ぐらいでやりたい!
 
以下、やりたいことです^^
 
畑会の法人の活動としては
・イベント事業以外の事業を2つ以上確立する
 → 収益できそうな事業がいくつかできそうなので。
電子書籍を2冊以上だす!
 → コツコツ書いているものをまとめたい。
・料理の投稿を継続して行う
 → 去年のイベントで重要性を感じて
  
個人としては
・新ジャンルのダンスでブレイキング、クランプを踊る!
 → 去年からちょっとずつ基礎練してるw
・歌を披露するw
 → 12月発表会では僅差で賞を逃すもうまくなってきた!
・100m走の市民大会に出る
 → 自己ベストは100m11秒。武井壮さんレベルへ。
・ダンス企画、音楽企画をやる
 → 一緒にやるのが、やっぱりめっちゃ楽しい!!
  
趣味に走らず仕事しろ!っていうのもあるんですが
多分、趣味も全力でやったほうが、長期的にいいし
いろいろ仕事につながってきたので
すべて可能な限り全力でやろうと思います。
 
ただ去年は優先順位間違えて、やらかしたので
そこらへんはバランスよくやっていこうw
 
どうぞよろしくお願いします!

f:id:hatakai802:20190111220436j:plain